閑話休題 クリセバAU

もしも二人がオーケストラ奏者だったらなAU
クリス君はヴァイオリンかトランペットで悩みました。セブ君は木管かな~って感じ。個人的にはガタイのいい男性フルート奏者が一番萌えるパターンなんですけど、絡ませるにあたってのとっかかりがなさすぎて結局コンマス×オーボエにしました
以下コンマスクリス君とエキストラのセブ君、さわりだけ
オケの知識はドにわかがググって得たネット情報ですのでお手柔らかにお願いします
 プロの奏者になってから、あるいはそれ以前から何度も繰り返し経験した瞬間だが、クリスはこの時間が何より好きだった。
 譜面台を広げるがちゃがちゃとした金属音、譜めくりの音、団員同士の囁き声。紙面を鉛筆が滑る音、遅れてやってきたメンバーの控えめな挨拶。演目にないメロディ、神経質に繰り返されるスケール。ばらばらなようでいて、そこには一つの目標へ向かう確かな熱量がある。
 クリスが鉛筆の尻で譜面台を叩くと、心地よい雑音がしんと静まった。
「――じゃあ、よろしく」
 その一言だけで、全ての視線がクリスへ向かう。ヴァイオリンを構えて立ちあがり、オーボエへアイコンタクトを送る。
 そこで、あれ、と声には出さず呟いた。
 見慣れぬ若い男――とは言え、年齢はクリスと同じくらいだろう――が、セカンドの席に腰掛けていた。長めの前髪をラフに撫でつけ、大きな瞳を眠たげに半分隠している。一度見たら忘れられないようなハンサムだ。
 知らない顔だな、と心の中で首を傾げながら、ぐっと左手のペグを捻った。オーボエの音に合わせ、何度かペグとアジャスターを捻る。それから、一呼吸置いてA線に弓を乗せた。
 ありとあらゆる「A」の音が室内に響く。そして、すぐに止んだ。クリスはこの時間が何より好きだった。混然とした音が同じ目標に向かってうねり、ぴたりと合って、沈黙を生む。何十回、何百回、あるいは何千回と経験しているにもかかわらず、様式的な美しさと、これから生み出される芸術への期待感が、何度でもクリスの胸を昂らせた。
 ややあって、髪を乱した指揮者があわただしく入室する。練習室の重い防音扉がばたんと音を立てて閉まった。
「ごめんなさい、練習前に紹介しようと思ってたんだけど……」
 木管セクションでもっとも古株の女性団員が、申し訳なさそうに駆け寄ってくる。丁度楽器を仕舞い終えたところだったクリスは、ヴァイオリンケースを肩に担ぎながら振り返って彼女とその後ろに立つ男を見た。
「ああ、エキストラ?」
「そうなの。オーディションが間に合わなくて」
 前任のオーボエ奏者が辞めてからまだ一週間と経っていない。若い奏者が多い団だから、人の入れ替わりも激しいのだ。
 セバスチャンよ、と紹介された男は、ハンサムな顔を柔和に崩し、クリスに向かって歩み出た。
「セバスチャン・スタンだ。よろしく」
「クリス・エヴァンスだ。セバスチャンって、ヨハン・セバスティアン・バッハから?」
「その通り。母親の趣味でね」
「じゃあ、お母様も演奏家なんだ」
「ああ、ピアニストだよ」
 シャイな男なのか、セバスチャンはどこかはにかんだような俯き加減でクリスの矢継ぎ早な質問に答えた。
「次の公演でルーマニア狂詩曲をやるでしょ? 彼、ルーマニアの出身なのよ」
「へえ、そうなんだ」
「ピッタリでしょ? アングレを吹いてもらおうかと思ってるの」
 ね、と振られたセバスチャンが、目を伏せながら「ああ」と頷く。ぱっと見た限りでは華やかで目を惹く印象だったから、クリスは一瞬面食らったような気分になって、けれどすぐ彼らしい如才のなさで右手を差し出した。
「よろしく頼むよ、セバスチャン」
 呼びかけられたセバスチャンが、慌てながらクリスの手を握り返す。それから、困ったような笑顔を浮かべて「こちらこそ、よろしく」と呟いた。
 シャイなハンサム。これは、すぐにも人気が出そうだ、と心の中で独り言ちながら、その汗ばんだ手をしっかりと握り返した。
……てな感じで
いつもさわりだけばーーっと書いてから、ネタが思いつき次第書きたいところ(会話とかエロパートとか)を書いて、後からつじつまをあわせつつちょっとずつ説明パートなどを肉付けしてくって感じの書き方をしてます
ルーマニア狂詩曲とかちゃんと全部聴いたことないんですけど、オーボエが目立つ曲つったら新世界くらいしか思い浮かばなくて、「オケ オーボエ 目立つ」でググったら出てきた曲をこれ幸いと使いました
大体そんな感じ~
このあとどうやって仲良くなるかとかまったく考えてないんですけど、ヴァイオリンと木管が仲良くなるタイミングってなんだ?
飲み会??打ち上げ???
まあよくわかんないですけどそんな感じです(?)